千住のコンテンツ感想ノート

美術展・ゲーム・書籍等の感想

ゲームシナリオのためのクトゥルー神話事典【感想】

ニャル子さん』『姉なるもの』など、クトゥルー神話をモチーフにした作品、ずいぶん増えましたね。クトゥルー神話はもはやシナリオ書きの必修科目なのかもしれません。

 

ということで購入したのがこちらです。 ↓

  

事典と言いつつ、ただ用語を紹介するだけにとどまりませんでした。なぜ流行したのか、どんな面白さがあるのかなど、順を追って詳しく解説されています。「ゲームシナリオのための」と銘打っているだけあり、すぐ創作に利用できそうなエッセンスが詰まっていました。

 

歴史的経緯や邪神の関係のわかりにくさはありましたが、編者のせいと言うより口伝的に創られていったクトゥルー神話の性質がゆえでしょう。

 

クトゥルーの呼び声』は敷居高いけど、クトゥルー神話の世界に触れたい。そんな読者の望みを的確に叶える良著でした。