千住のコンテンツ感想ノート

美術展・ゲーム・書籍等の感想

プリンセス・プリンシパル【感想】

夫が「すごくよかった!」と言うので私も見てみました。

第一印象は、目に優しいキャラデザ。それもそのはず、キャラクタ原案がキノの旅と同じ黒星紅白さんです。私と同じ二十代後半のかただと、キノと一緒に育ったような人も多いでしょう。実際その年代をターゲットにしているような気配があります。

 

公式サイト( http://www.pripri-anime.jp )を見ると「嘘つきはスパイのはじまり」「『スパイ』×『スチームパンク』×『女子高校生』」などコンセプトのはっきりしたプロモーションをしています。特に「嘘」が強いキーワードとなっており、キャラクターは皆かわいいながらも食えない感じです。その辺もちょっとキノっぽいですよね。

 

作画、演出などに妥協がなく、とても美しい仕上がりです。ストーリーはかなり重く複雑ですが、ついていけなくてもアクションと台詞のケレン味だけで充分楽しめそうです。逆についていける人のためには、時系列を巧妙に並び替えた構成で「あのときのセリフはこういう意図だったのか」「彼女の態度の裏にはこんなことがあったのか」などを読み解けるようにしてあるようです。

 

どちらかといえばサブカル慣れした人・マニア向けのアニメといったところでしょうか。コンセプト通り「嘘」が、息つく間もない応酬が見どころだと思います。