サイバーセキュリティ小説コンテスト、ランキングも発表されていよいよ盛り上がってきましたね。
まだ参加を迷っている、勉強の仕方がわからない、書いてるけど追っかけで勉強もしたいなどのカクヨムユーザーも多いと思います。せっかくなので読んだ本のレビューを共有しますね。
どの本が「よい」かは、その人のサイバーセキュリティ知識や、技術書に対する文体の好みに依存すると思います。レビューはあくまで参考としてどうぞ。
ではレッツゴー。
【情報セキュリティハンドブック/内閣サイバーセキュリティセンター】
- 作者: 内閣サイバーセキュリティセンター,KOTA
- 出版社/メーカー: 内閣サイバーセキュリティセンター
- 発売日: 2017/07/14
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
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サイバーセキュリティ初心者ならまず最初はこの一冊!と断言したくなる本でした。素人へのわかりやすさと情報の詳しさを両立させ、簡単な話から複雑な話へと段階を踏む構成も見事。しかもなんと無料です。
Kindle版はすべてのページが画像扱いになっていて読みづらいです。大きめのタブレットやパソコンでPDFをダウンロードして読むのがおすすめです。以下のリンクからダウンロードできます。
https://www.nisc.go.jp/security-site/files/handbook-all.pdf
【動かして学ぶセキュリティ入門講座/岩井博樹】
動かして学ぶセキュリティ入門講座 (Informatics&IDEA)
- 作者: 岩井博樹
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2017/05/24
- メディア: 単行本
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サイバー攻撃キーワード集とセキュリティツールなどを使った実践で構成された本です。キーワード集は情報が少なく曖昧ですが、昨今のggrks社会は正しい単語を知らないばかりに正しい情報にたどり着けないこともザラです。片手に本書・片手にパソコンで、タイトル通り動かして学ぶのに適していると思われます。
実践の章はWindowsの設定変更やツール導入を講義しています。Win派のかたは愛機の設定を確認してみましょう。
【徳丸浩のWEBセキュリティ教室/徳丸浩】
徳丸浩のWebセキュリティ教室(日経BP Next ICT選書)
- 作者: 徳丸浩
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/11/10
- メディア: Kindle版
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徳丸本と呼ばれたりする著名なかたの書籍です。セキュリティや脆弱性について「本質的に何なのか?」を大事にした解説がなされていました。文章は明快で説明もていねいです。プログラムについて多少以上の知識がないと途中からついていけなくなりそうですが、初心者はインタビューと1章だけでも読む価値が大きいと思います。
以上です。
もっと参考文献がほしい! というかたは過去の記事もあわせてご覧ください。
ちなみに拙作はこちらです
なかなか手強いお題のコンテストですが、一緒にがんばりましょう!