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【シリーズ初体験】ファイアーエムブレム 風花雪月【青獅子ネタバレあり感想その1】

Twitterで評判を見て買った『ファイアーエムブレム 風花雪月』。85時間以上かけてようやく一周クリアしました。ファイアーエムブレムシリーズは初体験でお約束を知らなかったこともあり、なにもかもが新鮮でおもしろかったです。

 

***ここから先はネタバレありで感想を書きます***

www.nintendo.co.jp

 

ジャンルはRPGでシミュレーション。戦略シミュレーション系のゲームはシナリオがおまけ程度の物が多いため、導入からずっしりとファンタジーで驚いたのも記憶に新しいです。逆にRPGに戦闘がおまけの物も増えてきたため、きちんと両取りした「骨のある」コンシューマーゲームは貴重に思えます。

 

その骨がゆえに難易度はけっこう高めです。発売から一周まで一年以上かかったのも、途中で詰んで放置していたからでした……。数ヶ月たったらすんなりクリアできて拍子抜けしました。シミュレーションって一気に進めると頭が硬くなって詰みがちですよね。難易度Easyを選べばこんなこともなかったのかもしれませんが、Normal classicの死んだ仲間は戻らない緊張感がクセになってそのまま頑張ってしまいました。ゲームが苦手ではない人にはぜひNormal classicを勧めたいです。

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冒頭の一場面。謎に包まれた少女と謎の空間で話をします

 

さて、あらすじとしては、父と流浪の傭兵をしていた主人公が、ひょんなことから父がかつて団長をしていた修道院で教鞭をとることになるという導入です。その年は隣接する三つの国からそれぞれ後継者が学びに来ており、プレイヤーは生徒たちの様子を見ながら「うまくやれそうな」学級の担任になれます。それが大陸の行末を決めることになるとも知らずに。

 

初心者の私は既に数周しているファイアーエムブレムファンのみなさんに意見を伺い、青獅子の学級から始めることにしました。王国の王子様と貴族の子たちが集う学級です。(なぜ青獅子スタートが勧められたかは他のルートを進めるまでわからないそうなので、とても楽しみにしています)

 

シミュレーションらしいルーチンがあるゲームですが、やることはとても多く

・月初、その月のボス戦の概要が伝えられる

・各人の能力ごとに目標を設定して育成

修道院内を探索してサブクエストやイベントを消化

・キャラクターに贈り物をしたり落とし物を届けて友好度を上げる

・あがった友好度に応じて開放されるイベントを見る

・月末、育成と友好度に応じた能力上昇を元手にボス戦へ挑む

といったところでしょうか。

 

見所はきちんと練られたキャラごとの個別イベントです。支援値と呼ばれる友好度が、対主人公だけでなくキャラ同士ごとほぼ全員分に設定されており、上昇に応じてイベントが開放されます。最初は支援による能力上昇目当てでイベントを見ていましたが、キャラクターの意外な一面を見るのが嬉しく、だんだん楽しみになってきました。

 

ただ本を読む人間にとって声優さんの演技はとても遅いので、ちょっとまどろっこしく感じました。でも演技もいいし面白いから見たい。でも遅くて暇。ということで最終的に自動セリフ送りを設定し、お茶を淹れて別なことをしながらテレビ代わりに眺めるようになりました。

 

青獅子学級の生徒たちは基本的に育ちがよく真面目なのですが、それぞれ貴族特有の苦悩を背負っていて、それでも夢や目標に邁進している様が胸をうちました。

 

前半はそうしてほのぼのと生徒たちとの交流を深めながら戦闘に慣れていきました。王子様のディミトリがあまりにいい子で「ディミトリの目の前で従者のドゥドゥーを殺して病みトリにしたい」などと言っていた自分は間も無く悲鳴をあげることになります。

 

長くなったので一度記事をきりますね。