千住のコンテンツ感想ノート

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【死亡フラグの美学】Virtual YouTuber げんげん【感想】

 最近推してるバーチャルYouTuberがいるので感想をまとめます。ネタバレ気にする方はブラウザバーック

 


げんげんの今年の抱負!

 ↑げんげん二本目の動画。共産圏から国外ネットへ違法に接続しているらしい。

 

 美少女モデルの多いバーチャルYouTuber界隈に颯爽とあらわれた、筋肉質の青年。最初は「なぜマッチョにした……」と不思議でしたが、観ていくうちに「美少女ではいけなかった」ということが分かってきたように思います。

 

 げんげんの世界観は動画ごとに違って一見めちゃくちゃです。

1作目は厳しい野球部に所属する高校生。

2作目では第三次世界大戦後の共産国に住む高校生。

3作目は雪山のペンションで殺人事件に巻きこまれてます。

そして4作目では数多の種族を従える魔王として登場しました。

 

 共通する要素はひとつ。強烈な死亡フラグを立てているということです。

詳細は省きますが、どの作品も「この動画のあと酷い目にあってるんだろうなぁ……」という絶妙な余韻とともに終ります。それがどうにもクセになる。

 

 ゴシップ、やらかし、炎上芸。そういうものって面白いんですよね。でも画面の向こうに生身の人間がいると思うと、楽しむわけにもいかなかったりする。そんな心にしみこむげんげん。人間っぽいけど「実在しない」YouTuberの死亡フラグは、素直に楽しめるエンターテイメントとあいなりました。

 おそらくその事件性を強調するため、美少女モデルではなくどこかに居そうな青年の姿を選んだのだと思います。

 

 今後もげんげんはあちゃーな死亡フラグを立て続けてくれるでしょう。彼が"バーチャル"YouTuberであるがゆえに、私はすなおに期待し続けられるのです。

 

 

///余談

 三作目までは「どの宇宙、どの並行世界でもうかつな死を繰り広げるげんげん。我々は彼の死を何度見届けねばならないのか……!」というSFを予想していました。しかし四作目で次元を超えたためタイトルを【死亡フラグの美学】に変更いたしました。

 また、カテゴリ乱立防止のため仮にアニメへ分類しています。