「スプラトゥーン2」。大ヒットTPSの第二作目です。
イカ人間の姿をしたプレイヤーは「イカした」ヤツになるため、ハイカラスクエアを訪れ、インクを用いた陣取りバトルの腕を磨いていきます。
バトルが得意で、センスのいい服や強いブキを持ったヤツが「イカしてる」。
それが小さなハイカラスクエアを支配する不文律です。単純明快。ヤンキー的でまっすぐな価値観。
子供のころ、似た価値観がメインの時期もあった気がしますね。小・中学くらいのころでしょうか。
でもその時期はとても短く、成長するにつれ多様すぎる価値観の中へ放り出されました。スポーツが強いだけじゃ、おしゃれなだけじゃ、評価してもらえない。
そもそも、コミュニティごと違うルールでレベルが算定されている。まずはそのコミュニティを支配する価値観を探るところから始めなければならない。
複雑すぎる世界で疲れた大人にとって、ハイカラスクエアはある種のユートピアなんじゃないかな。ただ強くなればいい。ただそれだけの小さな世界は。
そんなことを考えながら、私は今日もブキを取り、対戦ロビーにゲソを踏み入れるのです。