千住のコンテンツ感想ノート

美術展・ゲーム・書籍等の感想

【キャラクター】ゼロの使い魔【感想その2】

一巻読了しました。ハリー・ポッターが一世を風靡し、サブカル界隈はツンデレ全盛期。そんな時代を彩っただけあり、素晴らしい作品でした。

 

特にヒロイン、ルイズのキャラ設定にうなりました。簡単に言うなら「ツンデレ暴力系ヒロイン」なのですが、世界観との絶妙なバランスで嫌味なく自然に暴力をふるっているのです。

 

彼女の住む世界で貴族≒魔法使いなのですが、ルイズはなかなか魔法が成功せず「ゼロ」という不名誉な二つ名で呼ばれています。やっと使い魔の召喚に成功したかと思えば、言うことをきかない異世界の少年。少年を使い魔として使役できるかどうかは、彼女の魔法の成功数がゼロになるかイチになるかの大変重要な局面なのです。そりゃあ暴力ふるってでも従わせたくなるよなぁ。

 

そんな背景があるからこそ、彼女の暴力はただの暴力ではなく、どこかいじらしい。

 

やはりキャラクターの属性には性格以上の理由をつけたいものだなぁ、と再認識させられました。