ツイッターで面白いweb漫画をみつけました。
https://baby.frau.tokyo/_ct/17070967
あらすじは上記リンクのとおり、朝起きたら本部長が赤ちゃんになっていた、というほのぼの物語です。しかし中身は大人のまま。部下たちは協力して本部長をお世話します。
私はこれを読んでフランツ・カフカの『変身』を思い出しました。朝起きたら醜い虫になっていた、という著名な古典です。虫になり、心はそのまま自由を奪われた様は、脳卒中や脳梗塞を連想させました。また、嫌悪感を押し殺して世話していた家族にだんだん疎まれ、忘れられ、死ぬと安心される様も、介護の暗部を見ているようでした。
『赤ちゃん本部長』は『変身』と違い、周囲の理解と手助けによって不自由な体でも仕事を続けています。定時後には、多様な家族形態で暮らす部下たちの姿がありました。
この優しい世界が、どうか現実にもありますように。
折れた背骨で子供のように家事をしながら、夫の助けを呼びながら、そんな気持ちになりました。