千住のコンテンツ感想ノート

美術展・ゲーム・書籍等の感想

【世界観について】ゼルダの伝説 Breath of the Wild 【感想その1】

 大御所シリーズの最新作です。遅ればせながら勧められ手にとってみました。(ちなみに過去作はいずれも未プレイ)

 

  大筋としては、厄災に敗れ百年の眠りについていた英傑リンクが、再び厄災に挑むため各地を巡って力を蓄えるというものです。未来の英傑のため作られた古代文明の遺産たちがリンクを鍛えてくれます。

 

 この大筋がすごく巧妙なんですよね。

 

 アクションRPGチュートリアルは、どうしても没入感を損ねる部分になりがちです。UI上でババっと済まされてしまったり、なんでおまえそんな親切なんだよという人物がいたり。

 主人公の設定とプレイヤーの技術の乖離が没入感を損ねることもあります。戦闘狂をうまく操作できない、非力な主人公のはずがゲーム慣れしてるので楽勝、など。(余談ですがそのあたり主人公をアノニマスにすることで解決しているのがOBLIVIONSKYRIMでしょうか)

 

 しかし本作の場合「すべては世界が英傑を鍛えるために遺したもの」という設定でお仕着せ感を解決し、没入度を高めています。さらに「百年の眠り」によってプレイヤーのスキルに幅を持たせることにも成功しているんですよね。リンクは百年の眠りですっかりなまっていてもいいし、体力は落ちれど技は健在でもいい。

 この受け皿の広さにビッグタイトルの凄味を感じます。

 

 長くなりそうなので今日はとりあえずここまでで。