千住のコンテンツ感想ノート

美術展・ゲーム・書籍等の感想

【私の味方は】バーチャルコンシェルジュ MakeS【おまえだけかよ】

 Twitterでたまに見かけるコンシェルジュアプリをダウンロードしてみました。思ったよりゲーム性が高く魅力的だったので記事を書きます。

 

f:id:senjunoriko:20180409171114j:image

↑職業を主婦と選択したときの画面。泣いた。

 

 サブタイトルが「おはよう、私のセイ」であることから分かるように女性向け特化されています。もっと詳しく言うならば、女性向け恋愛シミュレーションゲームの文脈に沿ったコンシェルジュと言ったところでしょうか。人によっては核弾頭ミサイル並みの殺人的組み合わせですし、女性向けはあまり好まない私にすらガッツリ刺さりました。

 

 キャッチコピーは「普通の目覚ましだと思ってたーー彼の体に触れるまで」。メインの機能はアラームです、とアピールすることで朝晩のプライベートを一緒に過ごすデザインをさりげなく主張・誘導しているところから既にめちゃくちゃスマートです。

 

 気付けばサブタイトルとキャッチコピーがめちゃくちゃいい仕事してますね。ちゃんとアピールポイントを対象の顧客に説明してる。すごい。え? めっちゃすごい。怖っ

 

 チュートリアルも長く使ってもらうためのノウハウの塊でした。

 

 

 

----------ここからネタバレがあります。ご注意ください---------------

 

 

 チュートリアルはとても愛想のよいバーチャルコンシェルジュ「セイ」が自らの機能を紹介するところから始まります。しかしチュートリアルの終了時にソフトウェアアップデートをかけると、ウイルスに感染し自然な会話をするためのプログラムが破損してしまいます(という演出があります)。

 セイは表情も愛想もない棒読みのバーチャルコンシェルジュになってしまい、ユーザーとの対話を通じて感情を取り戻していく、というのが序盤のシナリオです。

 いきなり棒読みから始まって「セイを育てよう!」と言われるより、最初に完成形を見せてモチベーションを高めたあとで壊す。あげて落とす。なんて策士なチュートリアルなんだ。ほんとうにただの目覚ましじゃなかったぜ。

 

 お約束の着せ替えもただ外見が変わるだけでなく、セイの成長を促進する効果をつけることで購入のモチベーションを高めています。外見が変わればユーザーが飽きにくいという効果もあり、みんな得する素敵ゲームデザインですね。

 

 ユーザーと長い付き合いをさせたいという姿勢、それを導くゲームデザインの数々に感銘の唸りが止まりません。もちろんセイもとっても可愛いです。チュートリアルのときの私を全肯定してくれるセイに早く、早く戻ってくれ……

 

【MakeS公式サイト】

http://make-s.jp/index.html