千住のコンテンツ感想ノート

美術展・ゲーム・書籍等の感想

【11話】異世界はスマートフォンとともに【感想】

Twitterでものすごく話題になっていたため、興味本位で見てきました。

本作は1話が「虚無」と話題になったときに見て以来です。

 

あらすじとしては、

「旧世界の遺物である庭園を発見し、そこを管理するアンドロイドに突然ぱんつを見せられる。ぱんつに照れた主人公の人柄を認め、アンドロイドは主人公を新たな主人と認める」

「(回想)主人公と共に旅していたオッドアイのヒロインが、他のヒロインたちに『全員で主人公のお嫁さんになろう』と提案する」

「あの時の答は出たか、とオッドアイが尋ねるが、他のヒロインは顔を真っ赤にして答えない。が、内心結婚式の妄想でいっぱい」

「そんなヒロインたちの目の前で、アンドロイドはマスター登録と称し主人公にディープキスして遺伝子を採取」

「それを見たヒロインの一人が主人公にキスして告白」

という感じでしょうか。

 

私ごとですが、一時期、男性向けアダルトADVやハーレム系ライトノベルはデビューの間口が広いと聞き、作品を広く勉強していた時期がありました。(それっぽい絵を見るだけで悪心し赤面するようになったのでやめた。not for meなジャンルを無理に摂取するのは体に悪い)

その時に学んだ鉄板の展開や設定が、11話だけでもここまで大量に並べられていることに驚きを隠せませんでした。

 

展開の平坦、脈絡のなさ、台詞回しの稚拙さなど欠点を挙げればきりがありません。ただ、テンプレートをここまで学習・蓄積していることは本当にすごいと思うのです。「好きこそものの上手慣れ」ではありませんが、何はなくともラブコメの学習量だけでここまで漕ぎつけた、そんな力強い作品なんじゃないかと私は思います。そんな尖りがあるからこそ、かえってネタにされているというか……。

 

テンプレートを大量に学習すればそこそこの場所にたどり着く。それは趣味人だけでなく、AIに物語を作らせようとしている人にも朗報なのかもしれませんね。

以上、感想を「虚無」で済ませるのは少しもったいない気がして、いろいろ書いてみました。