千住のコンテンツ感想ノート

美術展・ゲーム・書籍等の感想

【ネタバレ注意】UNDERTALE【感想その3】

サムネイルに本文が出てしまうので、私の話から始めましょうか。

 

初めて手に取ったゲームは『ポポロクロイス物語』でした。小学生の私はどうしてもバトルが好きになれず、初回プレイ時はレベル不足で詰んでしまいました。主人公と同じ10歳のとき、レベリングの概念を覚え、なんとかクリアにこぎつけました。その後はファイナルファンタジー、アークザラットなどを手にするようになります。

 

それでもやはりバトルは好きになれませんでした。コマンド式RPGの演出の問題もあり、魔物たちのことを本当に戦うべき相手に思えなかったのです。傷つけたいと思えなかったのです。

 

そんな理由から「明らかに殺さなきゃ殺される」フロム作品の愛好家になっていくのはまた別の話ですが……

 

 

UNDERTALEは、そんな私に答えを用意してくれました。

戦う必要のない、戦うべきでないRPG

 

このゲームは冒頭で「EXPを貯めるとLVがあがる。LVはLOVEの略だよ」と説明されます。私を含め、たいていのプレイヤーは鵜呑みにしないでしょう。

しかし終盤にさしかかり、それが真実であると知らされます。LOVEはLevel Of ViolencEの略だったのです。

RPGながら戦闘を「それは暴力だよ」と断罪してくれる作品は、初めてでした。

 

他にも「こっちが物売ってんだよ」とアイテム買取を拒否されたり、回復アイテム「インスタント麺」の使用にクソ長い時間がかかったり、RPGの欺瞞にかなり深く切りこんできています。

 

王に謁見し、間もなく結末。このゲームは「RPG」にどんな回答を用意しているのか。楽しみに進めていきたいと思います。