千住のコンテンツ感想ノート

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【10話ネタバレ注意】メイドインアビス【感想】

※ネタバレがあります

 

1話で引き込まれたので、続きを拝見し、最新話(昨日時点)まで追いつきました。

 

ロリショタ、ロボ、男の娘、怪力女、ケモなどコアな性癖を網羅した作品だなぁと思っておりましたが。忘れてましたね。リョナのこと。

 

10話には、ヒロインが毒針に手を貫かれ、相棒の少年が泣き喚きながらヒロインの腕を切り落とそうとするシーンがあります。

 

こんな画風の普通の作品ですと、毒針に手を貫かれ「どうしよう……」となってるところで新キャラが登場して助けてくれると思うんです。まさか切り落とすギリギリ、下準備として骨を折るところまで見せてくれるとは思いませんでした。

 

自分は医療系の学部にいたのですが、毒針に手を貫かれてからのシーンは「よくご存知ですね……」のパレードでした。グロいので詳しい記述は控えますが、作者と制作陣の医学知識は相当なものだと思います。鼓膜が破れてしまう描写や、腫れて手袋も取れなくなる手、充血と目からの出血が連動するところ、呼吸が止まったとたん青くなる顔など、こっている点はたくさんありました。

 

少年レグの精神的な弱さも真に迫るものがありました。「どうすればいい?!」と瀕死の患者にむかって聞いてしまうところや、意を決したものの友達の腕を折るだけで限界を迎えてしまうところ。現実の大人でもここまでできるか怪しいくらいです。共感を禁じえません。

 

相変わらず画面も美しいですし、メイドインアビスはいろんな意味で限界に挑んでいる作品だと思います。続きも楽しみです。