千住のコンテンツ感想ノート

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【研究者の楽園】モンスターハンターワールド【感想その2】

 こんなにハマるとは思わなかったですね……。ハマった理由はおそらく世界観だと思います。

 

 モンハンから連想するものとして、しばらく前のキャッチフレーズ「ひと狩りいこうぜ!」を挙げる人も多いのではないでしょうか。私もその一人で、あの雰囲気からワイルドでハンティングでパーティでイェーイなゲームだと思っていました。モンハンシリーズをずっと買わなかったのも、あのフレーズから自分は対象じゃないと感じていたからでした。

 

 しかし最新作を買ってみたら、とても硬派な設定で驚きました。

 

 主人公はハンター。モンスターを狩猟するゲーム。確かにそうなのですが、蓋を開ければ狩猟そのものが目的ではありませんでした。ハンターは新大陸の生態および「古龍渡り」という現象を調査する団体の役職名なのです。ハンターの他にも流通管理者、技術者、料理人、タスク管理者、そして研究者が互いにリスペクトを持って生態の謎に挑んでいました。

 

 あくまで狩猟はモンスターの生態を調べる手段。なので生け捕りにすればより多くの報酬がもらえますし、ついでに足跡やマーキング痕を見つけてくればそれにもポイントがつくシステムになっています。

 

 一方的にモンスターをボコボコにして殺して食うだけのゲームなら、すぐつらくなってやめたでしょう。モンハンワールドのハンターは、危険な代わりに最前線でモンスターの生態を観察できる。そんな研究チームの花形職業でした。

 

 登場人物はみんな自分の仕事に集中してて楽しそうです。特に研究者が。スペシャリストがスペシャリストとして振る舞えるあの環境は、まぎれもなく研究者の楽園だと思います。今日も私は森へもぐり、モンスターの採餌やマーキングを観察し、生け捕りにして、生態研究に一役買ってくるのです。

 

モンスターハンター:ワールド - PS4

モンスターハンター:ワールド - PS4