全話視聴完了しました。とてもていねいに作られた良アニメでした！
後半は伏線回収のていねいさが特に見事でした。重要な事項に関しては、すごく察しのいい人が気づけばいい段階、察しのいい人が気づく段階、強めにアピールする段階、直接的に言う段階とヒントが多段に配置されています。これだけ広い層に支持されたのも、そういったていねいさの賜物なんだろうなぁと感じました。
一番最後に最初と同じようなシーンをはさむ、という手技についても見事でした。基本とはいえ案外難しいですよね、大団円のあとで最初と同じ構図に持っていくの……。プロット作りの盤石さはまぎれもなく虚淵さんの武器のひとつだと思います。
多種多様なSF・哲学・宗教学の書籍が登場したのも知識欲が刺激されました。「調べないで作ってるわけじゃねーぞ」アピールとしてもかっこいいですよね。下手に真似すると火傷しそうだけど。
暴力シーンも多くなかなか人に勧めづらい作風ではありますが、ずっぷり夢中になれる素晴らしい作品でした。サスペンスとSFがお好きな方はぜひご視聴ください！
