千住のコンテンツ感想ノート

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【文体】月の満ち欠け【感想その1】

第157回、2017年上半期の直木賞受賞作を読みはじめました。

 

店頭で1ページ目を読み、文体の美しさに一目惚れしての購入。その期待を裏切らずに物語が進んでいきます。華美な単語も奇抜な文法も使っていないのに、時間の流れ、空気感、そういうものが一文ごと的確に表現されてるんです。

 

この主人公は誰に会いにきたんだろう? この妖艶すぎる小学生は何者なんだろう? 隣の母親は? そもそも主人公はどんな人物か? そんな疑問を押しつけがましさなく提示する、情報開示の順番も見事です。

 

こういうときに限って病院の待ち時間が短いんですよね。今日は一章の途中まで。続きがとても楽しみです。

 

 

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞